「幸せ」ってたくさんのお金を持ってたり、地位や名誉を持つことだけじゃないんよ。

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この歳になってやっと分かったんやけど、「幸せ」ってたくさんのお金を持ってたり、地位や名誉を持つことだけじゃないんよ。そりゃ生まれや育ちで「幸せ」の感じ方は変わってくるから完全には言えへんけど、むしろそういう恵まれた環境にある人の方が「幸せ」からは遠い人生なんかもね。

私は貧乏人として生まれて小さい時から苦労してきて、今では良かったなって思うのよ。例えばやけど有り余るほどの金を持ってる人が幸せなのかってそうじゃないやん。むしろそういう人やその環境にいる人たちは貧乏人より幸せに気付けないの、「当たり前」が多いから。でも貧乏人はちょっとした おにぎりやお菓子を貰えるだけで嬉しいし、ちょっと贅沢して映画見たり、ケーキを食べれたら、それはものすごい幸せに値するんよ。 「お金持ちはお金はあるけど、 “幸せ”って気付くことは少ない。でも貧乏人はお金がないけど、 “幸せ”って思える瞬間が多い」。そういう風に人生は皆平等にできてるの。

私はこれまでに色んな苦労や辛い思いをしてきた。本当に本に書いて残しておきたいくらいの人生なんや。でもこうやって苦労や貧乏をするのは、より一層「幸せ」を感じられる立場にあるってことなの。だから私は幸せ者なんよ。

(中略)

私は「言葉」ってすごく大事やと思うの。だから自分の使う言葉にはすごく敏感やし、嘘はつかへん。綺麗な喋り方は知らんけど、絶対に思ってることを気持ちを込めて伝えるようにしてる。 「言葉」の話をすると ここで働いてた17歳のヤンキー少女を思い出すねん。あの子と話してたら、どうやらあの子がグレだしたのも親からひどい扱いをされてたのが根源にはあって、それをずーっと恨んで生きてきてたんよ。そやからここに初めて来た時にはごっつい顔が醜い子やってん。でもあの子は「変われる子」やと思ったから、私は一緒に働く中でこんなことを伝えた。「あんたの気持ちはよー分かった。でも人を恨む気持ちは全く自分のためにならへんで。
だから今すぐ恨む気持ちを捨てろとは言わん、でも一旦その気持ちは横へ置いといて、自分の人生に素直に生きてみたらどうや」って。そしたらあの子、根は素直やから響いたんやろね。3ヶ月でもんのすごい顔つきの可愛い子になったわ。周りからも可愛い言われて嬉しそうにもしとった。

だから使う言葉や かけてあげる言葉って本間に大事で、使う言葉に心がこもってたら それは相手にすごい響くし、不思議なもんで伝わるんよな。なんぼ綺麗な言葉使っても真実がないのは社交辞令やし、お世辞や調子合わせの言葉は自然と分かる。でそういう会話は全部無駄で意味がないの。やっぱり「正味どうなん?」ってことをお互いに素直に伝え合う、それが大事であって、言葉ってそのためにあるんじゃないかな。

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でも僕はその事で弱音を吐いたりはしない。絶対に甘えない。

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やらしてもらうからには両親に喜んでもらえる結果を出したいんです。