警備員、再会

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“男とは黙って物事を行う者” (2016)

この一言を添えて初版『HAZIME-MASHITE 』でも表紙に掲載させていただいた三宮の警備員さん。留学から帰国し約一年半ぶりにお目にかかり、久々に声をかけた。

ーこんにちは
 …。
ーあ、覚えてはりますかね、あの二年くらい前に写真をここで撮らせていただいて、本の表紙にも掲載させていただきました
 あ〜、えーっと、えっとあの子や、出てけえへんな、あの、か、か、加藤くんか?加藤雄太くんか?
ーあ、そうです!すごい覚えてくださってる!
 覚えてるもなんも、名前も本も持ってるし、僕を神戸の主役にしてくれたからなぁ。あんなことあらへんでなかなか、あの時はどうもありがとう。
ーいえいえ、僕の方こそ本当にありがとうございました。
 せやけど、本間暑いなぁ。体感やったら40度超えとーでこれ。
本間雄太くんも水だけは小まめにとりやぁ。


(そう言って近くのフェンスに 自転車の鍵で頑丈にくくりつけられたカバンからいろはすを取り出し一気)


 ふぁー、あつ。水もぬる〜いわ。ははは まぁまた声かけてください。暑うてもおっさんも頑張りますんで。活躍期待してますよ。ほな

 
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「雨のハロウィン」