もうこんな経験したら手術なんて怖くないし、これからよっぽどのことがない限り負けん気がするな。
俺高校1年のサッカーの試合中に右腕を大怪我して、これまでに7回手術してきてん。もう怪我した瞬間に腕がありえん方向向いてたから、すぐに病院行ってんけどな、その時病院の先生には「腕折れてますね」しか言われんかってん。でも家帰ってもどんどん腕は腫れてドラえもんみたいなるし、ありえんくらい痛くてさ、これはおかしいってことでもう一回ちゃんと診てもらうことにしてん。そしたら動脈まで切れとって…。そっから7回の手術が始まったってことや。 まず医者に言われたのは 腕は切断するかもしれんってことと、仮に手術が成功しても握力は3割程度、もしくは0…。それからずっと続けてきたサッカーももうできませんって。 でいざ手術が始まったら腕にある2本の骨の部分に針金や鉄板入れて縫うて、4回目の手術なんかでは、骨と骨の間に隙間があるってことで自分の骨盤の骨を削ってそっちに移植したりもして。もう毎回痛いとかのレベルとちゃうかったわ。 なんか体力的なこと考えて麻酔なしで傷口開かれるっていう意味分からんアホほど痛い経験もしたり、自分で縫い目から肉が裂けて開いていくの見たり、ほんま放心状態になる時もあったで。もちろんその間は学校にも行けんかったからな。 でもまぁ色々あったけど全部乗り越えれて、結局腕を切断することなく、今は普通に暮らすことできてるからな。退院してからもチームメイトが温かく迎えてくれて普通にサッカーもプレーヤーとして引退まで続けたし、握力も7割くらいまで戻ったわ。病院の先生もほんまびっくりやで。 もうこんな経験したら手術なんて怖くないし、これからよっぽどのことがない限り負けん気がするな。あとは何より、人間の体が凄いってことを手術して痛感したな。