いつ殴られて、いつ殺されるんやろって恐怖を感じながら生活してました。

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実はウチのお父さん、去年の12月に自殺したんです。53歳でした…。ずっとお母さんと離婚する・しないでもめてて、それで…。というのもウチのお父さん、ウチがまだ小さい時から家族に対して暴力がすごかったんです。ほんまにお母さんはずっと殴られてたし、家にいる間はウチも いつ殴られて、いつ殺されるんやろって恐怖を感じながら生活してました。だから高校卒業してすぐ働いてお金貯めて、ウチは21歳の時に家を出たんです。でウチが1人暮らし始めて住んだ場所に、お母さんをかくまってたんです。でもお父さんは「早く連れて帰ってきてくれ。お母さんがおってくれな無理や、俺は生きてけへん。だから早く…」みたいなことをずっと言ってて、その後アル中なって、心も病んで、うつ病なって、自殺したんです。

でも亡くなった人に対してこんなことを言うのはなんですけど、ホッとしたのが正直なんです。お父さんは最後まで ウチら家族に謝ることはなかったし、ウチも小さい時から殴られてたから好きじゃなかったんです。
だからお父さんの味方になることもなかったので「お母さんを連れて帰ってきてくれ」って言われても、「あ、言っとくわ」って話を流したり。ちゃう時には私もカッとなって「自分で言えよ!今までやってきた行いの結果やんか!」って言い返したり。でもそう言っては逃げるように家を出てました。やっぱり力では勝てないし、何より怖かったので。だから正直、お父さんが自殺したからって泣くこともないですし、後悔もないんですよ。なんせそれまでの生活が本間に怖かったから。

ウチはウチでこんなに苦しいなら自殺したほうが楽なんかなぁとも考えてましたし、「あぁこのまま車にぶつかって死にたいな」とも思ってました。だってウチが死んだらお父さんもさすがに気付くし、後悔するじゃないですか、人を殴ることはあかんねんなって。それで捕まればいいって思ってました。でも「何であいつのために死ななあかんねん」って気持ちのほうが強かったので、自分の体を傷つけることはしませんでした。まぁ本間に今は家族みんなの大きな不安事が1つ消えた感じです。お母さんもお母さんでホッとしてて、やっと束縛から解放されたんです。だから今までできなかったことを これからいっぱいしたいねって言い合ってて。そういう意味では今がむっちゃ楽しいですし、明るいですね。

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あ〜1人じゃなくてよかったって思いました。

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ただね、その意味を追求するために生きたり、生活があるんです。